はじめてのことをしました。
誰かが作った「もの」(=アンティークの商品)に名前をつけるということです。全部で30作品。
映画監督の清原惟さんや、短歌のほかにもたくさんのことをなさっている仲西森奈さん、シンガーソングライターの蛭田竜太さんも参加しています。
自分の名前みたいな一生持ち運ばなければならないものを自分で名づけられないのはなぜだろう、とここのところ不思議に思っていて、その疑問を『西瓜』の「月面で最初にする仕事」という連作でかたちにしていたこともあり(月面で最初にする仕事は、月の野良猫に片っ端から名前をつけるというものでした)、外国で買い集めたアンティークに名前をつけませんか、という依頼をいただいて、なんだかそれは運命的なことに思えたのでした。わたしの短歌は暗いので、「もの」の暗い側面を引き出してしまいそうなんですが、壊れそうなのに壊れないでこうして海を渡ってきたその「もの」生?(人生の「もの」版です)を表現できたら、と思って書いています。
めちゃくちゃすてきなポスターは石塚俊さんのデザイン。すごいものに携わっていたんだと気付いてあとからどきどきしています…。pop-up shopは4月10日までの期間限定です。
Goods at People 2022.03.19 – 04.10 *火・水 休み(15日間)13:00-19:00People(東京都渋谷区恵比寿1-18-4 NADiff a/p/a/r/t 2F)
名前のないパンダが住んでいる森の、その森にも名前はないのです